泊りを伴う介護派遣のインフォーマル部分
なんかわかりにくいタイトル(;゚Д゚)
介助派遣の中には利用者が就寝中に体位変換や水分補給、緊急対応などが必要となり、利用者宅に泊まり込みで介助を行うケースがあります。
今から20年前、障害者の介助派遣が始まったころには行政から支給される介助時間数も非常に少なく、各事業所が様々に知恵を絞っていわゆるインフォーマル部分(制度請求を行わない)の時間数を相当数取りながら地域で暮らす障がい者の生活を支えてきました。
東京など一部の地域では744時間(24時間×31日)のフルで介助時間数が支給されていたものの、大阪ではせいぜい300時間程度。
私たちは少ない時間をどう使うか?と考え、22時から翌10時までの時間帯を4時間請求という枠組みで派遣を行ってきたのを覚えています。
泊り込みの介助料も請求額に合わせてボランティア的な金額でした。
近年少しづつ介助時間数も支給量が増え、しきつの杜がスタートしたころには500時間、600時間といったケースも出始めていました。
それに合わせて、近年拡大している株式的な派遣事業所(有名大手)では泊りを伴う介助派遣についてインフォーマル部分を抜きにしていわゆる「ベタ付け」でのフル請求を行う事業所も増えてきています。
しきつの杜としてもサポーターさんの待遇改善のためにも、実際に介助派遣をしているのに「請求できない」状況の打破のためにもインフォーマル部分の減少・撤廃を行政に働きかけています。
その一方計画相談支援事業所においては「区役所から言われた」という話を元にいまだに「インフオーマル部分」を強要したり、計画に自ら盛り込んだりして、必要な時間数を計画書に落とし込まないという流れもあり、どちらを向いて支援をしているんだか?と疑問に思う点もあります。
一部の計画相談さんについてはもう少し感度上げて情報をしっかりキャッチして欲しいと思うところ。
今回、泊りを伴う介助派遣を行っている利用者の受給者証の更新もあり、区役所からは「インフォーマル部分を入れてください」という口頭での指示があったので、業を煮やして市役所(運営指導課)へ連絡。
下記 2023年3月10日の障害保健福祉関係主管課長会議資料(P68)を元に話をすすめ、次の更新ではインフォーマル部分の撤廃がなんとかできそうです。
いわゆる市・区といった窓口で行われる「ローカルルール的対応」についてはしっかり背景文章を元に話を進め利用者にとってベストを目指すべき。
予算もあり簡単ではない話ではあるのですが、一人一人の生活ももちろん大切ですので、今後とも必要に応じしっかり行政にも働きかけを行っていきたいと思います
#障がい者 #自立支援 #重度訪問介護 #一人暮らし
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